暑い、だんぼーるに蝕まれた足が……痛い……。
水着を引き抜く枚数が足りぬのかと自室でぐったりしていた午後。
ごとりと、部屋の前に何やら置かれる音がする。
何だろう……いや然し某は其処まで行くのすらだるいのだよ……。
いい加減解けてばたーにでもなるのではなかろうかと言う頃頭上からかかるやわらかい声。
――なにをしてるんですか……?
顔を上げると、同居人の一見やさしげでやわらかい笑顔。
何かの破裂音。
振り向けば慣れ親しんだだんぼーるの破片。
飛び散る水着……。
ぐーぱんですか。
引いても押しても外れなかっただんぼーるをぐーぱんで破壊しましたよ、この悪魔。
流石デーモンだよ。
擦れた声でお礼を言ってふらふら部屋の外に出た……
ら、かぼちゃに蹴躓いた。
足が痛い。
かぼちゃが憎い、今夜はかぼちゃぐらたんにすると誓う。
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